椿原八幡宮「大太鼓奉納」
椿原(つばわら)地区に伝わる伝統行事。
「根付け祭り」とも呼ばれ、田植えの後、稲の豊作を祈るために椿原地区の住民総出で氏神である椿原八幡宮に大太鼓を奉納する。昔は毎年行われていたが、近年では三年に一度行われている。
八幡宮は椿原地区背後の丘の上にあり、境内までは太鼓がやっと通り抜けるほどの鳥居や、太鼓の幅より狭い苔むした急勾配の階段が待ち受けている。ここに2本の巨大な担ぎ棒をつけた大太鼓(面径130cm・胴の長さ207cm・胴回り513cm・重量1トンほど)を男衆30人余りで担ぎあげるのである。
境内では、大太鼓を御輿の様に担いで練り歩き、勇壮な「ガブリ」も披露される。また、太鼓のリズムに笛や鉦もあわせた「雨乞い」や「ねんねこ」と呼ばれる曲も披露され、女性達の踊りがこれに華を添える。
写真は平成6年度の奉納の様子です。(提供:宇土市教育委員会)
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鳥居くぐりが最初と最後の難関
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苔むした急勾配の階段を担いで上げ下ろす
![]() 勇壮な「ガブリ」 |
![]() 女性達による「雨乞い踊り」 |